年下男性と結婚できた女性の成婚ルポ

結婚するなら年下男性がいい!

最近は年下の男性を希望する女性が増えています。とはいえ、統計によると、6割の女性が年上男性との結婚を希望しており、同年齢と年下をあわせて4割程度に留まります。

ぶどうの樹結婚相談所でもやはり、年下の男性・同じ学年の男性と結婚できた女性は4割ほど。実は結婚相談所と年下男性って相性がいいのかもしれません。

ちなみに年下を希望する女性の意見としては

  • 年上男性がお相手だと遠慮して自分らしくいられない
  • ちょっとしたことで叱られたり責められたりしそう
  • 上から目線がとにかくイヤ

などがあります。一方で、同学年や年下を希望する理由は

  • 友達みたいになんでも言い合える関係になれそう
  • 若い男性の方が謙虚で素直そう
  • 清潔感があると感じる

というのが結婚前のイメージなのですが、実際のところどうなのでしょうか?

今回は、ある二人の女性会員様が、思いがけず年下男性と結婚できた事例をご紹介しましょう。

自律した女性&ひとりっ子の奥手男性

奈菜子さん(39歳・仮名)は、愛嬌のある丸顔で、意志が強く行動力があるキャリアウーマン。でも仕事の人間関係やストレスに疲れ果てており、少しのんびりしたいから結婚でもしたいな、と思ったそうです。また、自分よりも先に結婚して出産もしているお姉さんへのライバル意識が強い女性でした。

そんな彼女のご入会の時の希望条件は、

  • 年齢は9歳上までOK
  • 年収は700万以上の国家公務員希望
  • 専業主婦希望、週に3日のパートならギリギリOK

というものでした。なぜ?と聞くと、お姉さんが国家公務員の中でもエリート男性と最近結婚相談所で結婚して、専業主婦をしているから、自分も同じかそれ以上の男性と結婚したいという本音をお話しくださいました。

実際に婚活をスタートしてみると、気立てが良くコミュ力が高い奈菜子さんは、年上の方から同い年まで、約12人ほどの男性とのお見合いが組め、そのうちの8人と交際に入れました。

ですが、年上で希望の年収をクリアしている男性たちからは、何度かデートをすると

「マナーが悪い」「服装がカジュアルすぎる」「女子力がない」

などのわかりやすいダメ出しが続き、あっという間に交際が終了。婚活スタートから3ヶ月後にはお相手が誰もいない状態になってしまったのです。私もカウンセリングで色々アドバイスをしましたが、結局

もう今から自分を変えることは難しいと思います

と奈菜子さん。私も、カウンセリングをしていて、奈菜子さんの場合は、自分を変えてお相手に気に入られるように振る舞うより、お相手選びの仕方を変えた方が良いと思い

「奈菜ちゃんはそのままで大丈夫。だけど、未来の旦那様への感謝とリスペクトだけは持ってね。それで十分だし、それ以上礼儀作法や女子力を求めてくる人とは、多分ずっと一緒にいたら息が詰まってしまうでしょう。だから、どんなに条件が良くてもそういう人は見送った方がいいかもしれないわね。あくまでも【自分らしく】を貫きたいなら、お相手に条件は問わない。そのくらいの覚悟を持ちましょう。私がお見合いしてくれるお相手を探してくるから、どんな条件の人でもまずは一度会ってみて。」

そう諭すと、すっかり自信をなくしていた彼女は目に涙を溜めてうなづきました。

「本音をいうと、最初はお金と見栄のため、姉を見返すために結婚したい、と思っていたけど今は違います。結婚して、ちゃんと人から愛されてみたいんです。幼い時から姉ばかりを可愛がる両親で、自分は親から可愛がられたことがないんです。だから幸せな家庭のイメージなんて持てない。けど、今は結婚して愛情たっぷりの家庭を築きたい。それが叶うなら何もいらないくらいです」

私はこう応えました。

「そうだよね、奈菜ちゃんって本当は人一倍優しくて、他人のことを思いやることができる人って私はよく知ってる。だから奈菜ちゃんを心から愛して大切にしてくれる人を見つけよう。その代わり、奈菜ちゃんも、その人のことをATMみたいに扱ってはダメよ、大切に大切に心を込めてお付き合いしてほしいの。できる?」

そういうと、奈菜子さんは

「わかりました。心を入れ替えます。だから、荻田さん、よろしくお願いします!」

と覚悟を決めたのでした。

お相手探しの再スタート

普段から仲人の連携をとっているぶどうの樹結婚相談所では、プロフィールだけではわからないお人柄やお相手に求める人物像など情報交換をしています。そこで、10年来のお付き合いのある仲人さんへ電話でご相談したところ、

「あら、このかたね、ちょうどいい男性がいます。でも彼女、少し年下の男性は平気?年収はまだ高くないけど、年上で丸顔の女性が好きな男性がいるんです。今ちょうどプロフィールを見せたら、ぜひお会いしたいと言ってくれてるの。いかがかしら?」

ということで、真司さん(38歳・仮名)とお見合いが成立しました。

年下男性との交際

第一印象は真司さんの方が、奈菜子さんのことを「好みのタイプと思った」とのこと。奈菜子さんも、「年収は置いておくとして、ハンサムな好青年だから、ちょっといいかも♡」とのことでした。

実は真司さんは、俳優の流星涼さんに似た大変ハンサムで背の高い方でした。ですが、なんと外見にに合わず、ひとりっ子でシャイ、おしゃべりが苦手な受け身タイプ。でも逆にそれが、世話好きで人情があり、トーク上手な奈菜子さんとピッタリ波長があい、交際が順調に進んで行ったのです。

交際2ヶ月経過した頃からは、奈菜子さんは真司さんの年収面の不安から、自分が希望するライフスタイル(夢の専業主婦生活)が送れないかもしれないことなど、少し悩んだ時期もありました。ですが、奈菜子さんの気持ちが真司さんとの交際によって穏やかになっていくにつれ、職場での人間関係も改善し、不思議と「働きたくない」という気持ちがおさまっていったそうです。

「共稼ぎでやっていけば彼のお給料でも暮らせるよね?どうする?専業主婦を取って彼を諦めるか、彼をとって専業主婦と諦めるか、選ぶ権利はななちゃんにあるのよ。」

そういうと、少し考えたい、と奈菜子さんは神妙な顔をしていました。

妥協ではなく彼がいないと生きていけない

不器用ながらとびっきり優しい真司さんの真心に触れて、いつしか奈菜子さんは、専業主婦なんてどうでもいい、彼とずっと一緒にいたい、という気持ちになっていきました。

交際3ヶ月目のプロポーズデートの時、緊張でうまく言葉が出てこない彼を自宅へと誘い、彼女の部屋でお茶をして過ごしている時に、やっと

「こんなふうにずっと一緒にいよう。僕の家族になって下さい」

と真司さんから言われたそうです。その時は本当に嬉しくて、仲人へ真っ先に電話してくれました。そして二人で嬉し泣きをしました。

「彼なしではもう1日も生きていられない、今はそんな気持ちです。本当にありがとうございました。」

奈菜子さんがそう言って電話を切った後も、仲人は嬉しくて感謝の気持ちでいっぱいになりました。今でも元気一杯に時々お電話をくれますが、声を聞くたびにあの時の感動がよみがえります。

とはいえ、結婚後はつい言葉がキツくなって、彼を萎縮させてしまう奈菜子さんでしたが、その度に仲人のアドバイスを聞いてくれ、今では夫婦関係は良好、理想の旦那さまとおっしゃっています。

再婚女性と年下の真面目な男性

30才でぶどうの樹結婚相談所の門を叩いてくださったのは、30才にはまったく見えないキュートなみきさん(仮名)。

実はみきさんは、20代の時マッチングアプリで出会った男性とスピード婚をしたのですが、その後旦那さんと性格の不一致から離婚。しかも婚姻中は夫に自分のお給料を全て渡していたそうで、貯金はほぼゼロ。仕方なく実家に帰ってきた、と涙ぐんでお話し下さいました。

私、お嫁さんになるのがずっと夢で、20代で結婚して子供を産めなかったらもう人生終わりだと思って生きてきました。もう30だけど、今からでもなんとかなるのでしょうか?

と真剣にご相談下さいました。

もちろん大丈夫、むしろ仲人型結婚相談所で最も結婚しやすいのは、30歳前後の女性なんですよ。

そうお答えしましたが、まだ半信半疑の様子で、

お相手は再婚でも10歳以上年上でもいい、私には貯金がないし、仕事も離婚と同時に引っ越して辞めてしまったので、とにかく経済力がある男性でおねがいします。

とおっしゃっていました。

そんなみきさんはご入会と同時にお申し込みが殺到しましたが、ご自身が選ぶのは、なんとお顔が綺麗なかたばかり。仲人が性格が良さそうな方をおすすめしても「実は私、面食いなんです」ときっぱり。ハンサムで高収入の人との結婚が理想、ということがよくわかりました。

ですが同時に、そういった条件や外見にばかり気を取られて、男性の誠実さや将来性を見ようとしていないということが仲人にはよくわかりました。

高収入の年上男性との交際

みきさんはとてもキュートで女の子らしい立ち居振る舞いができる人なので、年上それも10歳近く上の高年収の男性とよくお見合いが組めました。ですが、交際に入ると彼女のわがままで自己中心的なところが気になってくるらしく、

依存心が強くて家庭を任せられない

奢ってもらうことを当たり前と思っている

などのご指摘を受けることがしばしばありました。

みきさんに言わせれば、

10歳も年上だし、年収は私の倍以上あるんだから奢ってもらってもいいですよね?

これでも遠慮して、なるべく安いものをオーダーしてあげてるんですよ。

それで文句をいわれるならもうお断りでいいです。

という理屈。実際にみきさんは、いつも金欠でデート代をお手伝いする余裕がないようでしたので、それで文句を言わない人と結婚するんだな、と仲人もハラハラしつつ見守っていました。

ですがそんなみきさんも流石に31歳の誕生日が3ヶ月後に迫ってきた時に

このままではいけないかも

と気付いたようでした。そんな時にお申し込みしてくれたのが、1歳年下のたかあきさん(29歳・仮名)だったのです。

たかあきさんは年収面では飛び抜けたものはなかったのですが、少し違うタイプの方と会ってみると発想の転換があるかも、と仲人が強くおすすめしたのです。そしてなんといっても誠実そうで安定したお仕事なので結婚相手にはいいと思う、との言葉に促され、みきさんは軽い気持ちでお見合いに臨みました。

その時はまさか彼と結婚することになるとは想像していなかった、と後でお聞きしましたけど、仲人はこれはうまくいきそう、と内心思ってそっと送り出したのでした。

一歳年下の頼りになる男性

たかあきさんは、まだ20代ながらとても堅実でジェントルマンな振る舞いができる男性でした。

また20代で結婚して30歳で子供が欲しい、という計画があり、スピーディーにお話が進むお相手を探していました。そこで20代前半の恋愛気分の女性ではなく、結婚を意識している30代女性を探していたそうです。

今は年収はそんなに高くないけど、確実に上がっていく公務員だから、できるだけ早くお嫁さんを見つけて転勤になる前に家族を持ちたい。

そうカウンセラーさんからも聞いていました。

婚活にスピード感を求めているみきさんとは波長が合うのは言うまでもありません。

それまでみきさんは、かなり年上の男性とばかりデートをしていたので、同世代であることの気楽さやフィーリングが合うところなどが新鮮で、どんどんたかあきさんにひかれていったのです。

デート代を手伝うように

お相手が年上男性の時はお財布を一切開かなかったみきさんですが、流石にお相手が年下ということもあり、少しでもお会計を手伝いたい、という姿勢を見せるようになっていきました。ですがそんな時も

「デートは男が出すものだから大丈夫です」

ときっぱりお断りをするたかあきさんに対して、

「すごいと思うし、逆に申し訳ない気持ちになった」

と男性への尊敬と感謝の言葉が出るようになっていったのです。

4回目のデートで、彼女の方から

いつもお食事をご馳走してもらっているから、せめてお茶代は出させて下さい。

といったそうです。何かが彼女の中で変わったまさにその時に、彼から真剣交際の申し出がありました。

プロポーズへ

そこからは、

もう彼しか考えられない。彼との赤ちゃんが早く見たい。

恋愛体質なみきさんならではで、自分の直感に素直に従ったところ、年収ではなく将来性と、彼の行動や人柄に惚れていったそうです。特に偉そうなところが全くない彼の態度に、

「他の男性とは全然違う。年上男性は確かにお金は持っていたけど、私のことを単に”若い女”としてしか見てくれなかった気がする。でも彼は私をちゃんと人として尊重してくれていると感じられました」

と大きく心を動かされたそうでした。ですが結婚は生活ですので、

年収面での不安はないの?

と仲人が聞くと、

「私無駄使いしないので、大丈夫です。公務員なら不景気でも収入が徐々に上がっていきますよね?退職金や年金も十分にもらえそうだから老後も安心だし、彼に決めます。」

子供ができても、教育ローンを組んで大きくなるまでには増やして備えられる、という計算もしっかりしていました。

そして交際3ヶ月を待たずに、彼と二人で指輪を見にゆき、みきさんの誕生日の1週間前にプロポーズをしてもらいました。

年齢や年収より大切なもの

年下の男性だと、交際をリードできない、というのは間違った思い込みです。もちろんそういうタイプの方がいることは否定しませんが、実は年上でもリードしない・できないタイプの人っているものです。

どんなタイプの方でも、男性から言わせると、女性がお客さんとして楽しませてもらうという姿勢ではなく、自分もデートを楽しむために協力する姿勢、が見れた時に、パートナーとして女性を意識するようになるもの。実はそれはあらゆる世代に共通なのかもしれません。

また、結婚を急いでいるのに、なかなか決まらない女性の中には、結婚において年収よりも大切なものはない、と考えている人もいます。ですがそれは正解ではありません。なぜなら、年収は上がりも下りもするものだからです。

例えば、今流行っていて景気の良い業種でも、下り坂になる時が来るかもしれませんし、今は少ないお給料でも将来的に上がっていくかもしれませんよ。大手企業ならリストラや合併、出向もあるでしょう。

また、高収入の男性からすれば、お見合いの申し込みが放っておいても女性から来るので、どうしても上から目線でジャッジしがちです。その点、平均的な年収の年下の男性なら”将来性”または”時間”というスペックがあります。この、時間というのは絶対にお金では買えないものですが、結婚後の二人を強く結びつけるものです。

一緒に年齢を重ねていけるという貴重な時間

子供の成長をともに担っていくという時間

老後も一緒にのんびり過せるという時間

また、一方でどんなに若くても、一緒に過ごせないくらい忙しい人や、性格が合わない人だと本当に結婚後苦労します。だからこそ、あなたのために貴重な時間を割いてくれる人かどうか、会っていない時にもあなたのことを想ってくれているかどうかはとても重要なポイントになります。

まとめ

今回は、年下男性と偶然にも結婚できた二人の女性の例をお伝えしました。

・キャリアウーマンと奥手な一人っ子男性

・再婚女性と公務員の真面目な男性

です。最近は男性からのお問い合わせでも「年上の女性とのご縁はありますか?」というお声が増えつつあります。一方で、「子供が欲しいから絶対に年下女性がいい」という男性もいますよ。ぶどうの樹結婚相談所では、年齢だけでなく色々な方と会ってみて決めることをお勧めしています。まずは無料相談でご希望をお聞きしますので、お気軽にお問合せくださいね。

荻田