自分の言葉をあなたの脳が聞いている
あ〜あ、なんかついてないな…
やっぱりダメだった、私って運が悪いんだよね…
あなたはこんな言葉を何気なく言っていませんか?
確かに婚活をしていると、たまにはこんな言葉を言いたくなる場面もあります。
ではどれほど運が悪いのかと思ってお話を聞いてみると、世間全体から見たらどっちかというと”かなり恵まれている方”だと私は思ってしまうのです。
以前、「うちは貧乏だから、、」というのが口癖の女性に、
どのくらい貧乏なの?お家があって、ちゃんとご飯も食べられて、ネイルやエステだって行けるし、ペットまで飼っているじゃない?とても貧乏には思えないけど
と聞くと、
芸能人みたいに、移動で好きなだけタクシーに乗れないから
と答えられて驚いたこともありました。
彼女は大まじめにそう感じておっしゃったのですが、要約すると
セレブに生まれなかった=不幸
と真顔で彼女は訴えていたのです。
それを聞いて私は、「幸せのハードルがむやみに高すぎるんじゃない?」そう伝えました。「歩かないと運動不足になるし、渋滞でイライラするなど、また別の不満や問題が起こると思うんだけど」と伝えると「それもそうですね」と憑き物が落ちような顔で笑っていました。
他にも、結婚が決まった方でも「ついてない」という人はいます。会社経営者とご成婚決まった恵さん(45歳・仮名)は、婚約してすぐお相手の会社が危なくなって、彼が奔走している時に、
私と遊んでくれないし、ちっともメッセージに返信がない。本気じゃなかったんだ。私ってやっぱり運が悪い…
とぼやいていました。
彼は十分な資産はあるものの、それでも自分の会社を維持するために必死なのです。もちろん婚約者に金銭面で甘えたくないし、迷惑をかけたくないという男のプライドもあります。
そんな時に、
構ってくれないから運が悪い
というのはどうにも残念な発想です。恵さんはその後、お相手男性の会社が持ち直して、結婚の話を進めることができたそうですが、しばしば
それは運が悪いというのとは違うと思うよ
というケースを見かけます。
結婚生活って、ずうっと順風満帆なんていうことはなかなかないもの。楽あれば苦ありです。でもそれは、独身で生きていても同じことなのではないでしょうか?ずっと健康でお金もメンタルも安定していてくれればいいのですが、それこそもしそうだとしたら、とても幸運な人です。
一人で生きていてもいつか必ず困難や試練って訪れるもの。それは老後かもしれないし、明日病気で倒れるかもしれない。でもどうせ困難に向き合う時が来るなら一人ぼっちより家族と一緒がよくない?
これは私がいつも思っていることです。
ただその困難が、入籍前にくるか結婚直後なのか、それとも結婚してから何十年も経ってからなのかはわかりません。
さて、とはいえすぐに“自分が運が悪い”と考えてしまう人はいるものです。ではどうすれば、運が悪いと思い込む “癖” をやめられるかをお伝えしていきます。
【あいうえお体操】で幸運体質へ
婚活をするつもりなら、「運が悪い、ついてない」を口癖にするのは絶対にやめましょう。
婚活の成功はご本人の努力と仲人のサポートあっての賜物ではありますが、それでもすごくよいご縁を引き寄せるには、運という要素も必要です。
そして実は運のいい人は、「自分は運がいい」と思い込むことによって運を味方につけているのです。
いきなりそういわれても、急には「運がいい」だなんて思えませんよね。大丈夫、そういう人にお勧めなのが毎朝鏡の前で毎日やるあいうえお体操です。これは私も実践しているので、効果は保証しますよ。
やり方は簡単、鏡を見ながら大きく口を開けて、以下の言葉を言うだけです。
- あ:ありがとう
- い:いいね
- う:うけいれる
- え:えがおで
- お:おおきな夢をもとう
ゆっくりと大きな口を開けて顔中をくしゃくしゃにしながらやってみてください。
恥ずかしくて声が出せない人は口パクでも大丈夫。
毎朝メイクの時や、歯磨きのあと、男性ならお髭を剃る前でも結構です。
表情筋を動かすことで、顔色も血色が良くなり、言葉の力でなんとなく今日も頑張れそうな気持ちになりますよ。実はこの、“なんとなくいい感じ”をキープすることの積み重ねが幸運体質づくりなのです。
あなたに最も影響力を持っている人とは?
人間は、身近な人、日々接する頻度が高い人からより多くの影響を受けると言われています。考え方のクセや行動パターンなど、毎日のように見たり聞いたりしていると、“ああはなりたくない”ともしも思っていたとしても、何らかの影響を受けるのです。
そういう意味で、一番影響を受けるのは、実は自分の言葉や行動。いうまでもなく、自分という人間からは24時間365日離れることは叶いませんからね。ということは、自分が良い行動をし、自分がいい言葉を発するのが最も手っ取り早い開運方法というわけです。
逆に、パートナーにむかって、「私って運が悪いの」と言い続けていたら、どんなに素敵なお相手でも、だんだん魅力がなくなると言われています。
素敵な人と結婚できたら、きっと幸せにしてくれる
私のことを前向きな気持ちに変えてくれる人と結婚したい
そう思う気持ちはよくわかりますが、方法として間違っています。
なぜなら、その素敵な人は、同じく素敵な人から“良い影響”をもらおうとするので、運が悪い・ついていない、あるいは誰かのせいでまた嫌な目にあった、と普段何気なく平気で口に出す人を選ばないのです。
結婚後、相手まで不幸にしてしまう人
ネガティブパワーというのは、ポジティブパワーと同じくらいに強烈。
性格が悪い男性や、悲劇のヒロイン女性と結婚すると、それまで元気でハッピーに暮らしていたお相手までも、だんだん性格が悪くなったり、元気がなくなって“なんとなくついてない”気分へと変わっていってしまいます。
実はかつて私も、20代の頃はネガティブ発言が止まらない頃がありました。
仕事は嫌いではないのですが、なんとなくつまらなく感じて仕方なかった頃のことです。どうネガティブかというと
- 年がら年中頭が痛い、お腹が痛いなどあちこち痛がる
- 肩が凝った、疲れたが口癖
- 「何食べたい?」と聞かれているのに、食べたくないものを言う(炭水化物は嫌、脂っこいものは太るからだめ、など)
当時は貧血がひどくて体も弱かったのは事実ですが、それにしてもよく嫌われなかったな、と思います。ですが、こんなふうに不平不満を垂れ流していたらどうなったかというと、ダンナさんまで愚痴っぽくなってしまったのです。
元々ダンナさんは、辛抱強くて明るく、どんな時でも冗談を言う性格だったのに、私が暗い話ばかりしていたら、ダンナさんもどんどんネガティブになり、仕事に対してなんとなく投げやりな気持ちが出てきて、、家の中がどんよりしてしまった時期がありました。
とうとうダンナさんまでも口を開けば愚痴ばかり言うようになって、自分が不満を聞く側になってしまいました。その時に初めて気がついたのです。
不安や不満をずっと聞かされるのって、こんなに嫌な気持ちになるもんなんだ…
今まで申し訳なかったな、、
それからは、私は自分の言動を改めるようになりました。
- 不平不満をダラダラぐちぐち言わない。
- 調子が悪い時は、体調が悪いと言ってしっかり休む。
- そして元気になったら、「もう大丈夫、元気になったよ。心配してくれてありがとう」と元気が回復したことをちゃんと伝える。
それだけで、我が家の空気は明るくなり、夫の年収もつられて上がっていったのです。
夫婦がお互いに強い影響を与え合っている、ということを痛感した出来事でした。
結婚してからもっと幸せになろう
結婚さえできれば幸せがやってくる。
少なくとも、独身の今よりはきっと幸せになっているはず。
そう思う人は多いのですが、結婚してから幸せになれるには、相手への感謝と思いやりの【声かけ】が必要です。かつての私のように、あそこが痛い、ここが辛い、疲れた、しんどい、ばかりだと、お相手はこう受け取ります
- もっと私を労ってよ
- 結婚したけどちっとも幸せじゃないわ
- 私の人生、辛いことばっか
これでは、お相手は自分の力不足を責められているように感じてしまいますよね。その結果、
- 俺だって辛いんだ。わかってよ
- 幸せじゃないのは俺のせいだっていうのか
- あーあ、なんかいいことないかな…
とお腹の中で無言の抵抗を始めるようになっていきます。それが満タンになってしまうと、お相手の口からも不平不満が出てくるでしょう。あるいは外に刺激を求めるようになるかもしれません。
ではどうすれば結婚後、うんと幸せになれるのか。それは、ポジティブな声かけを、独身の時から習慣化することです。誰に対してかというと、自分に対してです。
もう一度思い出して下さい。前述の、あいうえお体操、【ありがとう!いいね!受け入れる!笑顔で!大きな夢をもとう!】は、他の誰でもない、自分自身への感謝と褒め言葉。自分にエールを送るんです。
もしも今が辛くても「いいね、よく頑張ってるね!」
もしも期待はずれでも大丈夫「未来はきっと明るい。だから大きな夢をもとうね!」
言葉の意味を理解するとより効果が大きいので、ぜひ毎日の習慣にしてみてくださいね。
仲人 おぎた ゆか
