お見合いでは相手のプロフィールよく読んで下調べして、質問を用意しましょう。
これくらいはどこの相談所でもお伝えしていことと思います。
ところが質問には適切な順番があり、これに沿って聞いていくと会話がスムーズに弾み、お相手が本音を打ち明けやすい、ということはあまり知られていません。その順番とは、
- 過去の質問
- 現在の質問
- 未来の質問
の順に質問をしていくということ。このパターンだと人はつい本音を話してしまう=距離が一気に縮まるという裏ワザなのです。
何を隠そう私自身もカウンセラーとして初回の無料面談する際、まずは過去の婚活歴からお伺いしています。これには理由があります。人は過去の出来事、事実については話すハードルが下がるのです。
かといって、お見合いでこれまでの婚活歴や過去の恋愛について聞くのはタブー中のタブー。お気をつけ下さいね。
もう5年近く婚活をしている、とか、2年前からマッチングアプリをやってみたけど全然うまくいかなくて、、、という話で仮に盛り上がってもそこから交際にはまず発展しません。婚活を今まさに頑張っているという事実から考えると、愚痴や失敗談しか出てこないでしょう。
せっかく聞くなら、趣味の話や仕事の話など、お相手がプロフィールで最も打ち出したい強みに関するポイントが狙い目です。
- 旅行好きなら、今まで行った場所で一番思い出深いところと逆に最悪だったところ
- 食べ歩きが好きなら、おすすめのレストランやお店を選ぶ基準について
- アニメや映画、マンガなら、どの作品のどんなシーン・名セリフがお気に入りか
など、普段最も関心を寄せていることで、今までを振り返って答えられる質問するのがセオリーです。
3STEP会話の参考例
例えば【趣味:旅行】ならこんな感じ
- 一番印象に残った旅行はどこですか?(過去の質問)
- 次の旅行の予定は立ててますか?(現在の質問)
- いつかは行ってみたいところはありますか?(未来の質問)
といったイメージです。
一つ目の質問は過去の記憶を辿れば答えられる質問なので、割とすんなりいくでしょう。現在の話もすぐに出てくると思います。3つ目の未来の話は、少し考えないと出てこないことをもあるかもしれませんが、そこがポイント。
簡単に答えられる質問ばかりではなく、少しだけ考えさせる質問をしてみると、より深い関係性が築けるというわけなのです。悪用厳禁ですよ!
少し考えさせる質問をしよう
一般にお見合いでは、ありきたりですぐに答えられる質問ばかりしている方が多いと思います。
- 職場はどの辺ですか?
- 残業って多いんですか?
- 自炊していますか?
- 休日の過ごし方は?
などが定番の質問ではありますからね。ほんの少し趣味や仕事について詳しく話していると、あっという間に1時間が過ぎているとみなさんおっしゃいます。
最初の挨拶とドリンクオーダーなどで10分、軽い自己紹介で5分ずつで10分、そうすると残りは40分程度しかありませんからね。絶対に確認したいことがあるなら、(例えば転勤や残業について、子供は絶対欲しいのか否か、共稼ぎはマストかどうかなど)それについての確認が10分ほど必要でしょう。そうなると、”その他の話題”が30分くらいしかないので、結構あっという間に感じるものです。
でもこの、一見なんでもないような「その他の話題」が、スムーズにできるかどうかでフィーリングを見定めているという女性は多いもの。いや男性もそうだと思います。この時に、ちょっとだけ考える質問をすることで、あなたの聞く姿勢が際立つのです。
核心に迫る質問をするコツ
一方で未来の質問をいきなりするとどうなると思いますか?
特に出産や子育てのことや、結婚後の住居のことなど未来の話をいきなりすると、すごく即物的でドライな印象になってしまいます。もしも結婚後の住まいについて、今の環境からなるべく変わりたくない!と思っているのでしたら、やはり過去のことから質問するのがスマートです。例えばこんな感じです。
- 「今日は池袋までいらしていただいてありがとうございます。私は電車で30分くらいでこれたのですが、〇〇さんは不便ではありませんでしたか?」(過去の質問)
- 「大丈夫です。私も40分くらいでつきました。」(過去の答え)
- 「そうなのですね、私は職場が池袋なんで、定期券でこれて便利なんですよ。おかげ様で助かりました。〇〇さんの職場はどの辺りですか?」(現在の質問)
- 「勤務先ですか、新宿です。でも池袋も買い物とか映画とかで、割と来ますよ」(現在の答え)
- 「池袋が不便だと申し訳ないと思っていたのですが、よかったです。何かと便利なので、結婚後も池袋にアクセスのいいところに住みたいなって思ってるんですよ」
- 「となると東武線とかJR沿線、有楽町線、西武線とかですかね。」
- 「私は埼京線なんですが、朝の通勤電車が混むのが辛いところなんですよね。〇〇さんはフレックスですか?」
- 「フレックスじゃないけど、基本は在宅ワークなので、住む場所はこだわりません。埼京線沿線とかでもいいかなって思ってますよ。」
- 「本当ですか!よかった!嬉しいです。私、十条に住んでみたいんですよね。あの商店街が好きで」
といった感じで、過去→現在→未来とステップを踏むと会話が自然な流れに感じられます。
これがいきなり、
「結婚したらどこに住みたいと思いますか?」
なんて聞かれたら、(いやまだそんな関係性じゃないし)と戸惑い、何が正解かわからなくて困ってしまうでしょう。「えっと、まあ、お相手と相談して……」など当たり障りのない返事しかできず、会話がすぐに終了してしまいますよね。本当に聞きたい未来に関する質問があるなら、上記の例のように、そこまでのステップとして過去、現在から繋げでいくのが上手な会話のコツです。
小さな話題も拾って3STEPで広げる
先程池袋で映画を見た、というワードが出たので、もし会話を膨らませたいと思ったら
- 池袋でどんな映画を見たのか(過去)
- 今何が上映されているのか(現在)
- これから見たい映画はあるか(未来)
といった感じで紐づけて質問をすると、「じゃあ今度の週末、一緒に観に行きませんか?」という具合に自然にデートに誘えるというわけです。(ちなみにサクッと結婚できる人はお見合いでさっさとデートのお誘いをしています。)
奥手で受け身だからと、いつも遠慮してもじもじしていては、素敵な婚活男女の印象に残らず損をします。素敵な人はたくさんのお見合いや交際を同時進行でしているのです。この人!と思ったらサクッとお誘いする。または、誘われちゃった、という状況へ持っていくのが賢い婚活のお作法なのです。
その上で、気が合うとか、条件が合わない、など自然と淘汰されていきますから、ご心配なく。
まとめ
会話があちこちへ飛んだり、ブツっと途切れて終わってしまう、という方はぜひ参考にして下さい。
お相手のプロフィールや趣味などからヒントを得て、過去→現在→未来という具合に3つのステップで質問をしていくと、会話のキャッチボールが自然に続くし、唐突な印象になりません。しかもうまくいけばお見合いの段階でデートに誘える、という裏ワザです。
もちろんルールを守って、交際の成否は後日カウンセラー経由でお知らせしますので、その場で電話番号やLINEを教える必要はありません。ですので、会話でいい反応だったからといって100%交際に入れるとは限らないもの。それでもこのコツを知ってうまく使っていれば、交際の成立率は格段に上がるでしょう。ぜひ試してみて下さいね。
仲人おぎた


本書は、お見合いでの会話をより良いものにするための方法を、過去、現在、そして未来について話すという3段階のステップで、非常に実践的で分かりやすく解説しています。著者は、この順序が会話の流れをスムーズにし、信頼関係を築くのに役立つ理由を、分かりやすい具体的な例を挙げて説明しています。また、境界線を尊重すること、話題を慎重に選ぶこと、相手に不快感を与えることなくより深い掘り下げを可能にする質問を使うことの重要性も強調しています。全体として、より自然な出会いと、より真のつながりを築くための、役立つ親しみやすいガイドとなっています。
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