悩む婚活中の女性

婚活迷子になる理由と脱出のヒント

自分に合う人がよくわからない

婚活のご相談でよくあるのが、

「どんな人が自分に合うのか、よくわかりません」

というお悩みです。

このお悩みは大変根が深く、どれだけ多くの人とお見合いをしても、結局自分に合う人がわからずに婚活市場を何年もさまようことにもなりかねません。

ではなぜ自分に合う人がわからないのかお尋ねしてみると

「交際経験がないからわからない」

という方が相当数おられます。誰でも想像しやすい理由ではないかと思います。

ですが、人によっては交際経験が豊富でも、結局結婚できずにお別れしてしまっているわけで、何がいけなかったのかよくわからない、というお声を聞きます。またあるいは、過去に結婚の経験があっても幸せではない結婚生活で「結婚相手の選び方を失敗した」と思っていたります。

どうしてそうなってしまうのか、について今日は改めてふたつの視点が必要であることをお伝えしたいと思います。

自己否定が根本にある

婚活迷子さんは、どういうわけか自己否定が強いようです。他人から見て魅力的だったりまあ普通でしょ、という方でもそうなのです。自分自身を受け入れていないと、当然ですが、ちょっとやそっとでは他人を許せません。

もう十分素敵だから大丈夫よ、それ以上頑張らなくても。

むしろ頑張らない時間を作ってリラックスしましょう。

そう思うケースがほとんどです。頑張ることはいいことですよ。ですが常に頑張っていないと認めてもらえないというプレッシャーなどが原因で、頑張れ頑張れと言われて、頑張りグセがついてしまっている方に多いようです。

私に言わせれば、毎日会社に行っているだけでも十分すぎるほど立派に頑張れていますし、きちんとお化粧をしたり、ジムで体型管理をしたりできているならばさらに素晴らしい。なので、むしろ「頑張りすぎないように頑張ってほしい」もしくは「たまには頑張ってのんびりして欲しい」と思うほどなのです。

頑張らなくては人としてダメ

という発想は、他人への厳しすぎる評価へ直結します。でも頑張るという概念自体は、抽象的で主観的なものですので、どこまで頑張ってもまだまだ不十分、となるわけです。それって結果的には無限地獄で、多くの日本人が抱えている精神的不幸の根幹にあるんじゃないかな、と思うほどです。

頑張れているよ、大丈夫だよ

何度も何度も会員様にそうお声掛けをしていって、やっと結婚できた方が何人もいますよ。でも頑張っている自分が好き、という人には頑張っていることをたくさん褒めますが、できた時にはご褒美もちゃんと自分にあげてねとお伝えしています。

どういう形であれ、人生って生きてくだけでも努力や頑張りなしではやっていけないと思います。だからこそ、せめて今日1日頑張った自分に「今日もお疲れ様でした、よく頑張ったね」のお声掛けを夜寝る前にしてあげてくださいね。

それだけでも幸せな結婚へ一歩近づけますからね。

自分のことを優しく見つめる視線

誰でもそうですが、この世に生まれたその時から、存在自体が尊い、私本気でそう思っています。

だからこそ、自分のささやかな「好き」や「幸せ」そして「なんか苦手」「これは無理」をしっかり把握しておきましょう。

夫とは、よく冗談で一人称を「ワイちゃん」と言って自分を甘やかすような発言ごっこをするのですが、たまにはワイちゃん(私を可愛く呼ぶこと)ごっこをしてみて下さい。

ワイちゃんって雨の日は苦手やねんよ〜

とか

ワイちゃんのお気に入りの靴下どこいった〜

のように、自分のことを”かわい子ちゃん扱い”してあげる遊びも悪くないと思います。

というのも、そのくらいみなさん自分を責めたり、批判したり、逆に反動で過保護にしすぎたりしているように見受けられます。

嫌なことや辛いことがあったら

  • 「辛いけどよく頑張ったね、えらいね」
  • 「もう少しだけ頑張ろう、これが終わったら甘いもの食べていいよ」

のように、自分を優しい眼差しで見つめることをやってみて欲しいのです。

だって、もう十分すぎるくらい頑張っているのですから。

本質を見るようにする

もう一つのヒントです。結婚相談所やアプリなどで婚活をしていると、年収や学歴、年齢や身長などのスペックについ目がいきすぎて、条件に振り回されていませんか?

ですが、正直一流大学を出ている人が、結婚して幸せにしてくれる人とは限りませんし、むしろ逆のケースもあります。また、高年収だからと言って、あなたを心から大切にしてくれる保証はありません。

実際に、ハイスペックな男性の中には自分のためならいくらでもお金を使うけれど、家族や嫁にはできるだけお金をかけたくない、と考える人もいます。

では何を見ればいいかというと、本質です。

本質をそっちのけにしている婚活は、婚活を卒業することがゴールになってしまう人がいるように、【幸せな結婚生活という目的】から逸脱する道筋なのです。

ちなみに本質を見る、ということにはふたつの意味があります。

一つはお相手と自分の人間性が一致するかどうか。

すごく純粋な人なら、悪どくてずるい人と暮らしていくのは苦しくなるでしょう。また、自分がちょっぴり不純な人間なら、あまり純粋すぎる人といると疲れる、というのもあります。

また、周りに合わせる方が楽な人にとっては、お相手は自分軸が割としっかりある方が望ましいともいえます。お金にケチな人ほど、お金を使う楽しさを程々に教えてくれる人といると、心豊かに暮らせるでしょう。

このように、お互いが影響を与え合うことで生まれる相乗効果に着目するのが一つ目の本質です。

もう一つは、結婚そのものの本質です。

結婚とは、お互いを必要とするもの同士が、与え合うことで成り立つものです。

片方がもう一方に依存するだけの関係では必ず破綻します。

  • お金がないから結婚したい
  • 仕事が辛いから結婚して辞めたい

のであれば、お金や労働とは違う価値を提供できなければ成り立ちません。

また一方で、

  • 子供が欲しい。けど子育ても家事もやりたくない
  • 共稼ぎを希望している。けど家事育児は自分はやれない

のように自分だけは今のままでお相手の負担が大きすぎるのも、これは破綻する要因となります。

また、恋愛と違って結婚では、愛情(に似た執着や独占欲)やときめきよりも、責任や信頼、そして温かい思いやりが重要になってきます。なぜならば、夫婦とは男女とはいえ、家族だからです。恋人同士のように、愛が冷めたらお別れ、というわけにはいかないのが夫婦です。

夫婦の本質とは

夫婦の本質を見誤っているかたが多いのも事実です。夫婦はお互いに離れがたいほど夢中にならなくていい。むしろ繰り返される日々の営み中で、ささやかな癒しになったり、安心感や勇気づけをしてくれる同志のような関係性が築ければ十分。それなのに、男性から贅沢や浪費するお金をむしり取ろう、とか、自分だけがいい思いをしてやろう、などと思うから、婚活迷子になるのです。

そうではなくて、与え合うことができるかどうかを、しっかりお考え下さい。

というのも、自分だけは損をしたくない、何も与えずに得だけしたい、そう考える女性が近頃増えているようなのです。そのせいでせっかくの良いお相手を簡単に手放し、「女なんてどうせ金だろ」と思っているような下世話な男性にまんまと引っかかるのです。

まとめ

婚活迷子から脱出する方法は大きくふたつ、

・自己否定をやめて、他者を受け入れる土台を作る

・結婚というものの本質に立ち返り、結婚相手の本質を見る

言い換えると、自分を知り、自分を許して、その上でお相手も受け入れるための「心の器」を広げる。その上で、交際相手と向き合いながら、条件やうわべの優しさ(いくら奢ってくれるかなど)に惑わされずに人間性をしっかりみていくことをしていく。

この2つのプロセスが不可欠だと思います。

モテるテクニック・ノウハウというのはあるけれど、それ以前に大切なことを忘れないようにして欲しいものです。今日お伝えしたことは、どんな時代でも誰にでも当てはまる婚活の超基本だと思いますよ。あなたの婚活の参考になれば幸いです。

カウンセラー荻田

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